本プロジェクトは、JICAの支援によって2002年に策定された、「タンザニア国主要都市配電設備リハビリテーションマスタープラン」の提言に基づいて計画されたものです。キリマンジャロ州は、人口157万人を擁する経済都市で、特にアフリカ最高峰のキリマンジャロ山への登山口として観光業が発達しています。しかし、1990年代後半から2000年代前半までTANESCOの分割・民営化が議論されていた間、電力セクターへの公的支援が停滞していたため、長く設備更新が行われてきませんでした。その結果、設備の劣化による事故が多発しています。タンザニアでも経済成長が著しい同地域の更なる発展のため、電力供給設備を含むインフラの改善が叫ばれています。
本プロジェクトは、特に地場産業の中小企業の進出が盛んな地域、及びタンザニア北部で最大の総合病院や結核病院などが位置する地域に裨益することを目的として主に以下の協力が実施される予定です。